月別アーカイブ: 2006年2月

春の兆し


乾燥しきった真冬の寒さからは解放されそうなこのところ・・・
歩きながらほのかな香りをたどると
蝋梅の透き通るような黄色の花が見えた。
気づけば別の庭からは沈丁花の膨らんだ蕾もあふれているし
中々咲かなかった梅もほころんでいる・・・
真冬には温かく体を包んでくれた厚いコートはずっしりとして
よくこんな重いコートを着て歩けた・・と思う(ーー;)
勝手なものだわ~!
色のなかった私のちいさな庭でも、福寿草やクロッカス
オキザリス、クリスマスローズ等が咲き出してきた♪
相当な数の球根をねずみ(?)にかじられてしまったチューリップも
伸びてきている・・・いくつ無事に咲くのだろうか・・
相手がしかと解らずに、初めのうちは憎いと思っていたが
球根まで食べなければならないほどこの冬の寒さは
きつかったのかと、まあ「こんなもので良かったらどうぞ」
という気持ちになってしまった(笑)
三寒四温・一雨毎に暖かい春に近づいていく・・・

洗い張り(あらいはり)・伸子張り(しんしばり)

こんな言葉を思い出させてくれたドラマがある・・・
NHKの大河ドラマ「功名ヶ辻」だ。
第一回に山内一豊の母・法秀尼が子供時代の千代と一緒に
暮している場面に伸子針を打った洗い張りを見つけた♪
これって・・・いつの時代から行われていたのだろうか!
子供のころに母にせがんで伸子張りを手伝い、
針を刺したり外したりした覚えがある。
洗い張りというのは着物の洗濯方法で、ほどいた着物を
反物状に縫い合わせて洗い、糊をつけて木と木の間などに吊るし、
伸子針というタケヒゴの両端に針をつけたものを
反物の幅いっぱいに並べて刺していく・・・
細かく刺す方が、乾いた時に反物の皺が綺麗に伸びて
仕上がるのである。
「やりたい!」という私が刺した針は性格ゆえに大雑把で、
母から「もっと細かくしないと・・」と駄目を出されて・・・(ーー;)
で、外す方を任されたのだわ~!(笑)
ドラマの時代考証が確かなら、信長の時代に使っていたものを
自分も経験がある・という事に驚いた!!
そして、少なくとも400年も続いていたものが
このわずか50年で消えてしまったのだ。
現代では着物に携わっている人々以外、この言葉さえ
知らない年代の人が多いに違いない。
アイロンのない時代、着物を洗って綺麗に仕上げる技術として
こんな素晴らしい方法を考え出した先人に敬意を表する!(^^)!

ゴロー

老いを看取る事の出来た犬達には悲しい思いはない(^_^)。
いない寂しさはあっても、命をまっとうしてくれたという
ある種の満足感があるから。
私には負い目を持っている犬が二頭いる・・・そのうちの一頭が
転勤中に貰ったゴローというシェパードの入ったミックス犬だった。
預かった犬が仔犬をたくさん産んでしまったというところへ
娘と見に行き、その可愛さに手が出てしまったのだ。
夫には「今は一軒家だから良いけれど・・・」といわれたが・・・
(ーー;)
ゴローは体が大きくなったが気持ちの優しい、人懐こい可愛い仔で
小学生だった子供達も喜んでかわいがり、数ヶ月が過ぎた。
だが今回転勤になるかも知れないという夫の言葉に
一大決心をせざるを得なかった。
次はアパートになる可能性が高かったからだ。
しかし運良く義母の入院先の婦長さんが「番犬に欲しい」と
言ってくださり話は決まった。
迎えに来てくれた車にゴローは乗りたがらない・・・
ゴローには数日前からの家族の態度から解っていた。
犬小屋と一緒に私も乗りこみお宅の近くから歩きはじめても
後ろから歩く私を振り返り振り返り・・・
ごめんね、ゴロー・・・ひとりで帰宅後、犬小屋を置いてあった場所を
掃除しながら涙が止まらなかった。
結局その年の転勤はなく、子供達と三回ほど訪ねる事が
出来たが、だんだんとうちの犬から、よその犬に
なって行くゴローに安堵と寂しさを感じたものだった。
次の年、夫の手術と転勤と・・慌しさに会うこともなく長崎を後にして
今に至っているが、幸せな一生を送ってくれたと信じたい。